令和2年6月12日、美咲町議会の第4回定例会が開催された。7つの議案に対する審議が行われ、特に新型コロナウイルスに関連した補正予算が重要なテーマとなった。
最初に、山本宏治議員が報告を行い、特にコロナウイルス感染症対策のために、町内の高齢者施設や福祉施設への支援策が盛り込まれた。議案第85号の一般会計補正予算の中に、公共施設の感染防止対策や、特別定額給付金の申請状況についても報告があった。
青野高陽町長は、給付金の受け付けが96%完了したことを説明した。また、微酸性次亜塩素酸水が延べ1012人に配布されたと述べた。これらの施策が地域の感染症予防に寄与していることを強調した。
続いて、追加議案として新型コロナウイルス対応の補正予算についても審議された。忠政堅之副町長は、新型コロナウイルス関連の支援金や必要経費について詳細に説明した。議案第108号では、重要な施策として事業所助成金交付事業に6300万円の予算が組まれた。これは企業が新たな取り組みを行う際の支援金であり、地域経済の活性化を図るものである。
また、神坂健治教育総務課長からは、通学に関する対策として、増車運行に関する計画も示された。特に乗車率が高い6路線において増便を実施し、感染リスクの低減を図る方針が打ち出された。
最後に、松島啓議長が全議案についての採決を行い、全て原案通り承認された。会議の終わりには、青野町長が閉会の挨拶を述べ、住民の安全と福祉の充実について今後の努力を誓った。美咲町の議会は、今後も地域の声をしっかりと反映し、地域課題に迅速に対応することが求められている。