令和3年第2回定例会が3月3日に開催された。
会議では、令和3年度当初予算案を中心に多くの議題が話し合われた。
特に注目を集めたのは、美咲町の多世代交流拠点整備事業である。
この事業は、町が抱える少子高齢化に対処する新たな試みとして、今後の地域活性化に寄与することが期待されている。
青野高陽町長は、この拠点の具体的な計画についての方向性を示した。
拠点整備の基本計画については、年度末までに策定が予定されており、その位置決定が急務であると強調された。
記者会見でも、この拠点が持つ役割について、「地域住民が集い、交流し、協力できる場を提供したい」との意向を表明。
このような状況の中、教育長の黒瀬堅志氏は、英語特区の取り組みについて言及した。
旭地域において、英語教育を実施する機会を増やすことによって、国際感覚を養い、地域全体の教育力向上を図る考えを示した。
「地域に根付いた教育活動を推進することで、子どもたちに自信を持たせ、将来的な地域づくりにつなげたい」と述べた。
令和3年度予算においては、過去にない大規模な増額が見込まれており、約115億円に達する見込みだ。
これは大規模プロジェクトを進めるためのもので「将来的には負担を残さず、健全な財政運営を行うことが重要だ」と町長は述べた。また、借入金の繰上償還を4億円計上することで、公債費のコントロールにつなげるという。
さらに、コロナ禍の影響を受けた関係人口の創出・拡大についても言及があり、テレワークやサテライトオフィスの設置が進む中、町の強みを活かした新たな取り組みを実現していきたいとの意欲を示した。
全体として、各議員からは積極的な質疑が行われ、具体的な施策についての関心が高まっている。
今後も美咲町の施策がどのように発展していくのか、注目される。