美咲町の町議会は、地域の福祉施策として運行される黄福タクシーと支所間バスの現状について議論が交わされた。特に、黄福タクシーは高齢者の足として定着している一方で、約10年間運用している現状の条件の見直しが求められている。三船博之議員は、このシステムの持続可能性を高めるために、登録条件を緩和し、利用者にとって利用しやすい環境を整えるように提案した。これに対し、浦上くらし安全課長は、無料で利用できる仕組みを維持しつつ、マイナンバーカードの活用を検討する考え。
次に、支所間バスについても議論があり、三船議員は、利用状況の見直しが必要であると指摘。新庁舎完成にあたって、運行内容の大規模な見直しを行う意向が示された。公共交通事業は町民の足としての重要性があるため、今後の経費削減や効率的な運用が検討される方針だ。また、二種免許取得の助成事業に関しては、町内での協力者を増やす取り組みが求められており、引き続き周知が必要とのこと。
さらに、学校給食における地場産物の使用状況も重要視され、教育長からも安全でおいしい学校給食の提供が強調された。地元の農産物を積極的に取り入れる方針が示されたが、食農教育の充実についても将来の担い手を育成する観点から重要視されている。特に、環境保全型農業への理解を深めるためにも、学校給食を通じた地産地消の推進が期待されている。
最後に、タイムカプセルや記念樹に関しても話題となり、町独自の資源を効果的に保存し、地域の魅力向上に寄与することが提案された。これにより、地域の歴史や文化を後世に伝えることができる。また、地域の自然環境に対する意識を高めるためにも、次世代に向けた取り組みが必要だとの見解が表明された。