令和5年第5回美咲町議会定例会が9月4日に開催された。
記録的な猛暑の後に訪れた厳しい残暑の中、議会の開会に際して議長の松島啓氏が挨拶を行った。
挨拶の中で、松島氏は「自主防災組織による訓練が行われ、自然災害への備えが必要である」と指摘。
さらに、台風7号による影響で16件の被害が発生し、対応に追われていることも報告された。
今後の議会では、令和4年度の歳入歳出決算の認定など多くの議案が上程され、慎重な審議が求められている。
次に、議会運営委員会の報告では、議会改革について言及した。
松田英二氏は「美咲町議会が全国で改革度の高い評価を受けており、今後も見習うべき事例が多い」と述べた。また、ハラスメントの防止策についても、研究が進められているとした。
委員会の中間報告では、教育や防災をテーマにした取り組みが紹介された。
特に、山本宏治氏による福井県池田町および石川県津幡町の視察報告が印象的であった。
池田町では、移住・定住を促進するための地域資源活用に関する取り組みや、若者の参与が重要であることが強調された。
津幡町では、住宅の取得を奨励する制度が整備されており、美咲町の今後の施策に参考になるとの意見もあった。
また、青野高陽町長は、令和4年度の歳入歳出決算を中心に説明を行った。
新型コロナウイルス感染症や自然災害への対応策として、帯状疱疹ワクチンの助成制度、新しい子育てアプリの導入などが発表された。