令和5年第5回美咲町議会定例会が9月22日に開会した。出席議員は14名で、会議は午後1時30分に開始された。
日程の最初に、各委員会に付託された案件の委員長報告が行われた。総務産業常任委員会の委員長である山本 宏治議員が報告を行い、去る9月11日及び12日に審査した8議案について説明した。消防団条例の一部改正や一般会計補正予算が紹介され、消防団員の高齢化に伴い団員定数を810人から710人に減少させる条例改正が承認された。
委員からは消防団員の減少が活動に及ぼす影響を懸念する発言があり、山本議員は消防団活動への影響は少ないとの見解を示した。続いて、他の常任委員会の報告が行われ、民生教育常任委員会の形井 圓議員も全会一致で可決された8議案の詳細な審査報告を行った。特に、一般会計補正予算や社会福祉に関する予算増額の必要性が強調された。
また、決算認定特別委員会からは令和4年度の歳入歳出決算が発表され、一般会計の黒字決算や水道事業会計の収益的収支が報告された。令和4年度の歳出差引額は4億1,587万円とされ、健全な財政運営が求められる中、議会は改善を要する状況を認識した。
さらに、補正予算案の報告が青野 高陽町長から行われ、新たに導入される太陽光発電システムに関する予算が提案された。議案第104号として、一般会計補正予算が上程され、1億9,000万円の追加が盛り込まれた。
行政運営においては、今後多世代交流拠点整備事業がカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを進める旨が説明され、政務活動の重要性が改めて認識された。最終的に、全議案が多数の賛成により可決され、議会は無事に閉会した。