令和4年第6回定例議会が、8月31日に美咲町で開催された。
議長の松島啓氏が開会の挨拶を行い、出席議員14人で定足数を満たしたことを確認した。議会では、さらなる防災対策の重要性や気象状況の影響についての警鐘が鳴らされ、特に町長の青野高陽氏が「今後の台風シーズンに向けて、備えが必要である」と強調した。
定例会の主な議題には、町の重要なプロジェクトである多世代交流拠点整備事業と令和3年度決算審査が含まれており、青野町長は具体的な進捗状況と今後の見通しについて報告した。多世代交流拠点整備に関しては、設計・施工の受注者候補としてライフデザインカバヤ・丹羽建設設計事務所の共同体が選ばれ、契約金額は18億4,000万円であることが明らかになった。また、施設完成は令和6年10月末を予定している。
さらに、義務教育学校の整備も進行中であり、旭学園が来年度開校予定であることが報告された。工事が進む旭学園の受注者は決まっており、町議会からの支援が今後も期待されている。
マイナンバーカードについての報告もあり、青野町長は「取得率が51%に達しており、岡山県では第3位の普及率です」とコメント。また、マイナンバーカードの利活用促進に向けた取り組みも提案された。
町財政についても言及され、監査委員の久松勝美氏は令和3年度の決算状況を報告。歳入総額は207億5,289万円、歳出総額200億2,592万円とのことで、歳入歳出差引は7億2,697万円の黒字と報告。監査結果は法令に基づく適正な運営がなされていることを確認したが、今後の財政改革の必要性も訴えられた。特に公共施設の見直しや予算の効率的な執行が求められており、議会としてもさまざまな対策を講じる必要があると強調された。
このように、会議は防災対策や教育の整備、財政運営に関する重要な議論がなされ、住民が一体となる町づくりへの期待が高まる内容であった。次回の議会は9月1日から始まり、一般質問も予定されている。