令和2年第6回定例会が開催され、複数の議題が提起された。
まず、コロナ禍での健康管理について、左居喜次議員が質問を行った。町長の青野高陽氏は、インフルエンザワクチン接種を促進する考えを示し、国や県、医師会と連携した情報提供を強調した。新型コロナウイルスとインフルエンザの症状の類似性が指摘され、適切な対応が求められている。特に、健康管理は地域の活力にも直結する大事な課題として重要視されている。
次に、景観保全と町道の維持管理の議題に移った。左居議員は、棚田や町道の美観維持が困難な現状について指摘した。町長は、地域の維持管理を自治会に任せるだけでなく、町の支援が不可欠であると述べ、地域と役所の連携の重要性を訴えた。今後の計画として、住民が協力しながら維持管理に取り組む新しい仕組みの必要性が示された。
美咲DMOの設立についての貝阿彌幸善議員からの質問に対し、町長は地域経済への寄与を期待し、住民の参加による活性化を目指す旨を強調した。観光資源を生かした地域振興策が進められる中で、情報発信は町の重要な役割となっている。
また、老朽危険家屋の一掃について、延原正憲議員から質問があった。町長は、現在交渉中の危険家屋について事務的な対応をしつつ、最終的には行政代執行の可能性も考慮する考えを示した。所有者との協議が難航する中で、より迅速な対応を求める声が上がった。
公共施設の整理整頓に関する質問では、町の各施設の保管物の現状が問題視された。町長は、合併からの蓄積された書類や物品の整理が進められ、効率的な運用を目指すと述べ、必要に応じてオークション等も検討する考えを示した。
最後に、吉井川の防災対策について述べられ、苫田ダムに関する放流の情報とその周知方法が問われた。課長は、緊急放流や事前放流に関する具体的な情報を述べ、住民に対する通知手段の強化が重要であると認識を示した。特にスピーカーなどの活用による災害時の迅速な情報伝達が期待される。
今後も多様化する課題に対し、地域住民と一体となった施策が求められ、その実現に向けた取り組みが進められる。