令和2年第5回美咲町議会臨時会が7月29日に開催された。
開会時刻は午後1時30分であり、議長の松島啓氏は開会に当たり、出席者に感謝の意を表した。また、九州や中部地方の豪雨による被害に対し心よりお悔やみを伝えつつ、コロナウイルスの第2波に対しても注意を促した。
町長の青野高陽氏は、新型コロナウイルス感染症に関連した国からの交付金を元にした補正予算案の審議を説明した。具体的には約5億円規模の補正予算であり、感染症拡大防止や地域経済の活性化を図る内容が含まれている。特に、感染症拡大防止に向けて必要な備品や施策についての予算案が重要視されている。
質疑応答の中では、松田英二議員が一般会計補正予算における母子家庭への支援について質問を行った。福祉事務所長の牧野雅明氏は、ひとり親家庭に対して児童扶養手当を基にした一時金の支給がされることを説明した。また、地域内での感染者増加の状況とその影響についても話し合われ、特別給付金に関する質疑も行われた。
さらに、副町長の忠政堅之氏は、補正予算案の構成や必要性について詳細に説明した。議案は、国からの補助金や町の独自施策による新たな支援策を含むもので、特に個人事業主への支援や、高校生、大学生への支援策が盛り込まれている。
最終的に、議案第111号から第117号は全て可決された。青野町長は、コロナ禍においても前向きに施策を進める所存を述べ、議員の協力を仰いだ。今後、町民への事業説明と迅速な対応が求められている。議会閉会後、町長は引き続き、町民の健康と安全確保に向けた取り組みを誓った。