令和4年第9回美咲町議会定例会が12月12日に開会した。
この定例会は青野 高陽町長の再選後、初めての定例会として重要な役割を果たす。
全出席議員14名が参加し、会長を務める松島 啓議長が議会の開始を宣言した。
町民から寄せられた信頼に感謝し、議会運営についての円滑な協力をお願いした。
青野町長は所信表明において、町の運営方針や新たな施策について強調した。
特に子育て支援策を挙げ、町の未来を担う子供たちの笑顔をあふれる町を目指すとの決意を表明した。
「こども基本法」が施行される2023年に向けて、待機児童問題の解消など積極的に対策を進める意向を示した。
議案の報告では、14件の協議事項が提案された。
これには条例の一部改正や補正予算、公共施設の指定管理者の指定が含まれている。
特に注目されるのは、義務教育学校の設置に向けた関係条例の整備であり、開校に向けた準備が進められている。
また、青野町長は美咲町の人口減少問題への対策として、若者や子育て世代の定住促進を強調した。
「新たな宅地供給の促進」や「空き家の利活用」などが具体的な施策の一環である。
地域の特産品の産地化にも取り組み、農業振興の重要性を訴えた。
コロナ禍の影響が続く中、議会は感染症予防対策としてマスク着用と換気の徹底を呼びかけた。
町民へのサービス向上に向け、ペーパーレス会議を導入し、効率的な運営を図る方針が示された。
今定例会の進行にあたり、議員の意見を収集するための「出前議会」などを通じて町民との対話の重要性を強調した。
町長は「町民の意見を真摯に受け止め、今後の施策に生かす」として、積極的な意見聴取を促した。