令和5年第3回美咲町議会臨時会が開催された。
会議では、国の法改正に伴う条例改正や人事案件が提案され、議論が展開された。特に重要なのは一般会計補正予算の承認だ。青野高陽町長が、「新型コロナウイルスやウクライナの戦争などの影響で価格高騰に苦しむ家庭や農業者への支援が主な内容です」と説明した。
具体的には、総額に1億5,996万3,000円の追加があり、総額148億4,721万9,000円となる。歳入においては、国庫補助金が1億1,255万4,000円、子育て世帯への支援金として生活支援特別給付金が1,854万1,000円が含まれる。一方、歳出は、民生費において価格高騰による緊急支援給付事業に6,962万4,000円を計上することが示された。
議案に対する質疑では、すべての議案がスムーズに進行し、意見や反論がないまま終了した。この後、議案第58号から第63号については、委員会付託を省略し、全議案が挙手による表決で承認された。特に、議案第60号の一般会計補正予算は全員一致で可決された。
また、則吉洋介氏の久米老人ホーム組合議会議員の辞任が確認され、即座にその後任を選出する手続きを進めた。左居喜次氏が新たに議会議員に選出され、これに異議はなかった。町長は、こうした動きについても「住民福祉の向上を目指すもの」と強調した。
青野町長は、臨時会の締めくくりに「支援金や補助金が迅速に行き渡るように努めていく」と述べ、町民に向けて周知徹底を促した。議長の松島啓氏も、議員の任期後半戦の開始に当たって「地域のために全速力で取り組むことが求められる」と各議員に厳しい姿勢を求めた。本会議は、午後4時に閉会した。