令和5年第6回美咲町議会臨時会が1日午後1時30分に開会した。
本会議では、5件の議案が上程され、慎重な審議が行われた。議会が推進するペーパーレス議会の採用についての説明もされながら、各議題について活発な質疑が交わされた。
青野高陽町長は、開会に当たって、各議員に感謝の意を表し、議案の内容に対する理解を求めた。また、条例改正や一般会計の補正予算、工事請負契約の提案がなされ、その重要性が強調された。
中でも、議案第106号では町長と副町長の給料をそれぞれ30%および10%減額する内容が盛り込まれた。町長は、この減額に関して、職員不祥事の責任を重く受け止めていると説明し、今後の組織の再建を誓った。
また、議案第109号の工事請負契約に関しては、環境問題を意識し、太陽光パネルの設置が資料として示された。質疑の中では、太陽光発電の導入に対して反対意見もあり、多額の町費を投入する必要性が問われた。議員の中西伶王氏は、太陽光発電設備の高額な資材費にも疑問を唱え、公共施設のエネルギーシステムの持続可能性に懸念を示した。
一方、賛成派の議員は、地球温暖化対策の観点から公共施設の再生可能エネルギー導入は急務であると論じた。環境面から必要な措置であり、地方自治体としての責任があると主張した。
最終的に5件の議案に対する表決が行われ、議案はいずれも可決された。青野町長は閉会挨拶で、議案の承認を受けたことに感謝し、今後とも綱紀粛正に努めると誓った。議会は健康に留意し、町民との対話を重視しながら後日予定される12月定例会に向けての準備を進める姿勢を示した。