令和4年第6回定例会が9月1日に開催され、主に地域の教育や人口問題を中心に議論された。
中でも、旭学園と柵原学園の開校に向けた具体的な施策についての質疑が目立った。議員からは、地域に根付いた教育を実現するため、複数の大学と連携を図る重要性が指摘され、積極的な回答が得られている。一方で、新たに導入される4・3・2制がどのように地域の教育に影響を与えるのか、懸念も示された。
教育長の黒瀬堅志氏は、旭学園と柵原学園はそれぞれの地域の特色を生かして、教育課程の中で地域への理解を深める取り組みが行われていると強調した。また、育成学級においても、同様に支援体制が強化される見通しで、学級の設置状況についても明確に答弁された。また、保護者だけでなく地域住民全体への説明会が重要であることが指摘され、今後の方針については改善の余地があることが認識されていた。
新型コロナウイルスの影響に伴い、ワクチン接種が重要な課題として取り上げられた。健康推進課長である平一範氏は、現在の状況や今後の接種計画について報告した。特に、オミクロン株に対応した改良型のワクチン接種が計画されていることや、高齢者に対する接種状況についての統計が紹介され、予防接種の重要性が強調された。そして、帯状疱疹ワクチンに関する公費助成の問題が指摘され、将来的な導入の可能性について慎重に検討される必要性が語られた。「帯状疱疹の影響を軽減するため、国の動向を注視し、住民に対する情報提供を強化する」との方針が示された。
最後に、地域におけるしっかりしたつながりや助け合いの重要性、新しく開設される学校を核とした地域づくりについての意見が多く交わされた。議員の藤井智江氏は、地域の子供たちが地域の人々の中で成長することの大切さを訴え、学校に関わる地域住民と教育委員会との協力が今後の課題であると呼びかけた。
美咲町では、地域の教育において多様な意見を反映させる努力や新たな施策の実施が期待されている。