美咲町は、地域の安全と持続可能なまちづくりを目指し、様々な政策を進めている。
特に注目を集めるのが防災に向けた取り組みで、6月定例議会では防災・減災国土強靱化のための5カ年加速化事業について話し合われた。これに関し、建設課長の前田有輝氏は、土砂災害や洪水等のリスクを軽減するために行われる調査と整備について説明。今後の進展についても触れ、地域住民との連携が不可欠であると強調した。
さらには、土砂災害警戒区域の法的な位置づけや規制についても議題に上がった。くらし安全課長の浦上彰氏によれば、土砂災害防止法に基づく区域指定は生命の安全を守るためのものであり、地域の危険度を示す重要な情報源となっている。
また、地域住民に向けて配布されているハザードマップの重要性も指摘され、どのような調査が行われたかについても言及があった。国や県との連携が進む中、美咲町では、地域の特性を理解した上で、公共施設が危険区域に位置することへの検討も続けられている。
一方、小規模多機能自治の実現に向けた取り組みが進行中で、役場職員が地域住民の理解を深めるために努力している。町長の青野高陽氏は、地域の特性に応じた支援を行う必要があると述べ、協働による地域課題の解決へとつなげていく考えを示した。今後、具体的な組織化の進展や予算配分について、住民との対話を重視しつつ取り組む方針を明らかにした。