令和3年6月11日、美咲町議会は定例会を開催し、重要な議案が審議されました。
本日の主な議題は、各常任委員会による委員長報告であり、複数の議案が一括して報告されました。特に新型コロナウイルス感染症に対応する補正予算案が多くの注目を集めました。
総務産業常任委員会の山本宏治委員長は、補正予算案について「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金事業が中心」と説明しました。この補正には、町内の感染予防対策に必要なシステムの導入や、選挙関係の安全確保が重視されています。投票所のインターネット環境整備に対する計上額は約200万円です。
また、教育行政に関する討論も行われ、民生教育常任委員会では、選択的夫婦別姓制度に関する意見書の提出を巡って議論が紛糾しました。延原正憲議員は「この法制度に反対する意思を我々が示す必要はない」と発言するなど、賛否が分かれました。委員会は採択案を採る決議を行い、全体的には集約した意見がまとめられました。
さらに、議案第75号として老朽化したごみ収集車の更新についても審議され、712万8千円での取得が可決されました。
会議では、地域振興のための新たな特別委員会が設立されることも決まり、町の活性化に向けた動きが強まっています。義務教育学校特別委員会や多世代交流拠点特別委員会が設置され、今後の運営に期待が寄せられています。
町長の青野高陽氏は、閉会挨拶の中で「新型コロナ対策関連の補正予算を迅速に執行し、町民や事業者を支援していく」と表明しました。特にワクチン接種の加速を図る意向を示し、さらなる感染防止策の強化が求められています。