令和元年第4回定例会が6月5日、美咲町の議場で開催された。議員たちは、地域の防災力や学校建設計画について議論を深めた。
まず、金谷高子議員は地域の自主防災組織の活動実態に関する質問を行い、その温度差を指摘した。政策推進監の井上博登氏は、町の自主防災組織の組織率が100%であるものの、訓練を定期的に行っているのは23組織であり、今後訓練を計画していることを述べた。特に、今週末に岡山県主催の自主防災リーダー研修会が企画されており、町民の参加を呼びかけていることを強調した。
さらに、情報伝達の改善についても言及があり、平成30年の豪雨での教訓をもとに、町内の職員間での情報共有や住民への情報提供を強化する計画が示された。特に、ダムの放流情報は住民にとって重要であり、今後の対応として告知放送やみさきテレビでの情報提供が行われることが確認された。
金谷議員は、ダムからの放流情報が住民にどう伝わるのか心配していると述べ、過去の経験からの教訓を重要視していることを伝えた。町長の青野高陽氏は、迅速に情報を伝える体制を整えることを約束した。
次に、柵原地域の学校建設についても議論がなされた。金谷議員は新たな教育長の就任に伴う不安を指摘し、町長と教育長に対し、これまでの協議の内容を尊重しつつ学校建設を進めてほしいと要請した。青野町長は、美咲町の学校の形態や今後の児童・生徒数について慎重に検討を重ねており、町民の意見をしっかりと受け止めて進めていく意向を明らかにした。
最後に、金谷議員からは、本町が住民に寄り添った行政を実現し、魅力的な地域となるよう願うコメントが寄せられた。議会全体からも、地方自治体としての役割を果たすことに対する強い期待が寄せられている。