令和3年第7回美咲町議会定例会が、8月30日に開会した。
美咲町議会では、議員全員が出席し、緊張感の中で定例会を開始した。議長の松島啓氏は、開会の挨拶の中で、緊急事態宣言が再発令された影響で、町民の健康を守るためにはあらゆる防止策を講じる必要があると強調した。
新型コロナウイルス感染症への対応が大きなテーマとして取り上げられ、青野高陽町長は、県内での感染者数の急増に言及し、特に10代、20代の感染者の増加を懸念した。彼は「そのため、ワクチン接種を進め、行動の自粛や人流抑制に協力してほしい」と住民に呼びかけた。
また、義務教育学校設立に向けた取り組みについても報告があった。義務教育学校特別委員会の山本宏治氏は、教育委員会からの説明を受け、開校に向けたスケジュールの具体化と協力的な意見が出たことが伝えられた。今後、地域行政と教育機関が連携を強化する方向が見込まれる。
さらに、多世代交流拠点事業については、形井圓議員が報告を行い、地域住民が集まる場所の必要性が求められる中、計画的な進行が必要であるとして、具体的な進捗状況が説明された。事業費は約20億円であり、今後の展開に期待が寄せられている。
最後に、令和2年度美咲町歳入歳出決算監査の報告も行われ、監査委員による詳細な報告がなされた。先報告者は、「財政状況は厳しいが、適切な財政運営が求められる」との姿勢を示し、今後の町の発展には地域住民の協力と理解が不可欠であると述べた。
出席者は、町長や副町長を含むさまざまな職員が参加し、今後の良好な議事運営への協力を確認し、全体の結束を強める内容の議事が進行した。次回は一般質問を行う予定である。