令和元年第5回美咲町議会が9月2日に開会した。
この日の議会では、多くの議案が報告された。議長の松島 啓氏が開会の挨拶を行う中、防災体制の強化について言及した。最近の豪雨災害を受け、早急な復旧と復興の必要性を訴えた。
続いて、青野 高陽町長が振興計画の見直しについて報告した。少子高齢化による人口減少が続いている現状を踏まえ、施策を再検討する必要があると強調した。今後は、町民の意見を反映させながら新たな計画を策定していく方針だ。
また、町の公共施設の維持管理に関する報告もあり、美咲町公共施設等総合管理計画に基づいた施設の見直しが進められていることが説明された。特に、老朽化した施設の処分や適正な管理に関する具体策が求められたが、財政が厳しい中での取り組みが課題となっている。
次に、青野町長は、社会保障の給付費の増加に伴う財政負担についても言及した。住民サービスの向上を目指し、課題解決に向けた積極的な取り組みが必要であると述べた。一方で、町の資金繰りや財政健全化のため、必要な施策を選別し実行していく重要性が強調された。公共施設の効率的な運営が求められる中、地域住民の要望をどのように反映していくかが焦点となる。
さらに、監査委員からの監査報告も行われた。今回の監査に基づく財政の健全化判断比率が適正と認められたものの、経常収支比率が80%を超え、依然として厳しい財政状況であることが指摘された。今後も引き続き、必要な措置を講じ、予算の執行に透明性を持たせながら慎重に進めていく考えだ。
議案第112号に関する質疑も行われ、貝阿彌 幸善氏は防災カメラの設置に関し、その必要性と選定プロセスについて質問した。浦上 彰氏(くらし安全課長)は、地域の意見を反映しながら設置場所の選定を行ったと説明した。
最後に、松島議長が出席議員の協力に感謝し、引き続き議会の活動に尽力することを誓った。議会は11時53分に散会となり、次回の本会議は9月3日に行われる予定だ。