令和4年第8回美咲町議会臨時会が10月25日に開催された。
本会議は、特に注目される大型契約案件の審議が行われた。議案は、美咲町立柵原学園新築工事に関するものであり、契約金額は28億4,900万円に上る。理財課長の篠原惠氏を含む出席者全員が協力し、スムーズな議事進行が求められた。
本日の会議においては、特に反対意見が目立った。松田英二議員は、契約の選定過程に疑問点があると述べた。総合評価落札方式において、適切な基準による評価が行われていないとの指摘があった。彼は、地域貢献の評価について、適正な基準が遵守されなかった点を強調した。
さらに、松田氏は過去の行財政改革との整合性にも疑念を呈した。美咲町は新しい公共施設を建設する一方で、これまでの行政改革を進めているため、この大規模契約に対する町民の理解は得られないという見解を示した。また、コロナ禍で地方経済への波及効果が薄れる懸念も訴えた。
反対討論が続く中、左居喜次議員は、反対の立場に立つ松田議員に対し賛成の意見を述べた。彼は、本議案が総合評価方式に基づいて適正に評価された結果であるとし、法令に基づく正当な契約手続きが行われたことを再確認した。
最終的に、議案第99号は賛成多数により可決され、議会の意見が反映された形となった。青野高陽町長は、契約の意義について述べ、教育環境の整備に向けた新施設の建設を推進していく考えを示した。今後の進展に期待が寄せられている。