令和3年第6回美咲町議会臨時会が8月5日に開催された。
議会の冒頭では議長の松島 啓氏が、厳しい環境下にある農業やコロナウイルスの現状について言及した。特に、最近の新規陽性者数が過去最多に達しているとの報告があり、感染拡大防止にはワクチン接種が今後の重要な課題であると強調した。
また、青野高陽町長は、8件の議案を提案した。その中で、議案第76号は新型コロナウイルス感染症に対する支援金の予算追加が求められ、議会の承認を得る必要があると述べた。このため、地方自治法に基づく専決処分が説明された。具体的には、事業費として約1,386万5,000円の追加が必要で、全額が国庫補助金で賄われる予定だと説明した。
次に、議案第78号についても述べられた。この議案は、デジタル社会の形成を図るための法律整備に対応するもので、9月1日から施行される予定である。議長は、今後の生活においてデジタル化が進む中、町の条例の改正がいかに重要かを語った。
議案に対する質疑では、議員からの具体的な質問は無く、提案はそのまま進められた。松島議長は質疑が無いことを確認し、議案は全て承認され、表決が行われた結果、全議案が可決される運びとなった。特に、第81号の後期高齢者医療特別会計補正予算は、返還金に関する補正予算であり、議員からの関心が高かったことが伺える。
青野町長は閉会にあたり、被保険者への保険料還付の迅速な処理を約束し、再発防止に向けての対策を講じると強調した。また、夏季における感染症対策にも言及し、町民に対し警戒を呼びかけた。ワクチン接種の状況についても言及し、段階的な接種が進んでいることを報告した。エビデンスとして、65歳以上のワクチン接種率は84.9%に達していることを挙げ、町の取り組みの成果を示した。
このような議論が交わされ、町民の信頼を得るための議会の役割と、今後の課題についても意見交換が行われた。議会は新型コロナウイルス感染症への対応だけでなく、地域全体の発展に向けたさまざまな取り組みを進めていくことが期待されている。