令和5年6月15日、備前市役所議場で開催された第3回定例会では、穂浪および難田地区の防潮堤工事の進捗や老朽化した防犯灯の安全確認が焦点となった。
まず、穂浪地区の防潮堤工事について吉村市長は、岡山県が防潮施設の位置設定に向けた資料を作成中であることを報告し、工事の開始時期や完成時期は未定であるとしながら、県と国への陳情を続ける考えを示した。
続いて、防犯灯の老朽化については、国や県で管理されているものの点検を実施し、事故防止に努める意向が表明された。市長は、道路管理者と連携し、地域住民の安全を確保するための確認作業を行う方針を述べた。
さらに、女性の活躍できる職場の支援や備前緑陽高校と市内企業の連携についても言及された。市長は、男女共同参画を促進するため、事業者表彰制度の活用に向けて積極的に取り組む考えを示すとともに、地元企業との交流を深め、就職や定住へとつなげる施策を進める意思を表明した。
また、大相撲の優勝商品に備前焼を進呈する提案があった。市長は日本相撲協会との確認を行い、条件をクリアできれば実現可能であるとの見解を示し、相撲界との連携強化に期待を寄せた。
最後に、伊里地区での公園整備についても触れ、市長は親子で利用しやすい公園の整備を推進することを約束した。公園の遊具に関しては、地域住民の意見を反映し、インクルーシブな遊具を設置する重要性が強調された。市内には、さらに品質の高い遊具が求められており、今後の整備計画においては地域特性を考慮して進めるべきだという意見が出された。今後、各議員の提案や要望を丁寧に取り入れ、住民の期待に応える施策が求められる。