令和4年7月26日、備前市役所で第3回臨時会が開かれた。
本会議では、備前市の一般会計補正予算に関する議案が審議された。議案第60号に対する質疑が行われ、その後、予算決算審査委員会への付託が決定した。
市長の吉村武司氏は、補正予算が必要となった理由を説明。具体的には、備前焼ミュージアムの建て替えや学校給食共同調理場の統合に関わる実施設計委託料を計上している。この補正予算の歳入と歳出にはそれぞれ8,070万円の追加が計上され、予算総額は211億9,432万7,000円とされた。
質疑では、議員から補正予算の内容について具体的な意見が寄せられた。例えば、議員の中西裕康氏は、備前焼ミュージアムの建替え計画について現場の声を十分に聞いていないと批判。また、学校給食共同調理場の統合計画に関して、地元の声や実情を無視した計画であるとの疑問を提起した。
予算決算審査委員会においては、修正案が提出されたが、賛成少数で否決された。その後、原案が可決されることに決定した。原案賛成の立場から発言した議員の一人、山本成氏は、地域の文化芸術活動が重要であり、備前焼ミュージアムがその拠点であるとの見解を示した。
この補正予算の可決は、議会の意思が市民のニーズに的確に応えられるかどうかが今後の鍵と考えられる。今回の議案には、地域の歴史や文化を大切にする姿勢が求められている。市はこの予算を通じて、より良い地域づくりを進める必要があるだろう。今後も議会での議論を通じて、地域の声をより一層反映することが期待される。
これにより、備前市の持続可能な発展が推進されることが望まれる。市民の意見を反映し、情報の透明性を確保することが、必要不可欠なステップであると強調されている。