令和6年5月13日、備前市役所議場で第2回臨時会が開かれた。議題には令和6年度の一般会計補正予算や水道事業会計補正予算、教育長の任命同意などが含まれた。議長の守井秀龍氏は開会の挨拶で、全議員の出席を確認し会議を開始した。
吉村武司市長は、予算案に加え、各議題について説明した。特に、一般会計補正予算では、デジタル田園都市構想に基づく事業費を計上し、地域課題に対応すると述べた。この補正予算は歳入歳出それぞれ約38,712万円を追加し、総額223億円を超えるものとなる見込みである。
令和6年度の水道事業会計補正予算においても、デジタル技術を活用した水道管理が挙げられ、事業費が約430万円上昇することが報告された。また市長は、教育長の今脇誠司氏の任命同意についても強調し、議会の支持を求めた。
質疑応答の時間には、中西裕康議員が水道事業の補正予算について各地域の具体的なプランを問うた。河井健治産業建設部長は、寒河や吉永地区でのスマートメーター設置を計画しており、約2000台の導入を見込んでいると答えた。
議案第55号である教育長の任命同意に対して、尾川直行議員より未経験の教員では職務遂行に不安があるとの指摘がなされた。これに対し、市長は、今脇氏の豊富な行政経験が教育行政の実施に寄与するとの見解を示した。教育の充実には、地域との連携が重要であり、多様な意見を取り入れる姿勢が求められるとの意見交換が行われた。
最後に、全ての議題が採決にかけられ、議案第53号、54号、教育長の任命同意などが原案通り可決された。この会議は、地方自治法に基づき、議決権を有する全議員が出席しており、重要な市の施策に対する合意形成がなされた。