令和2年12月18日、備前市役所において第8回定例会が開催され、重要な議題として令和2年度一般会計補正予算が審議された。
市長の田原隆雄氏が提案した議案第132号、令和2年度備前市一般会計補正予算(第9号)では、独り親世帯への臨時特別給付金の再支給に伴う経費として、歳入歳出それぞれ1,885万円の補正が必要とされた。市長は「詳細は別冊の補正予算書等をご覧いだき、審議をお願いしたい」と述べた。
この議案に対して質疑が行われ、質疑は終結。議案は予算決算審査委員会へ付託されることが決まった。委員長報告では、審査結果として議案第132号は全会一致で原案のとおり可決されたことが報告された。これについて、予算決算審査委員長の掛谷繁氏は「今回の補正は市民生活を守るために重要な要素である」と強調した。
討論では、議員から新型コロナウイルスの影響を受けた市民への支援の必要性が提起された。中西裕康議員は、「医療や介護、子育て支援を優先的に考慮すべき」と発言し、「この厳しい状況を考慮し、予算はより効果的に活用すべきだ」との意見を述べた。このほか、議案第95号に対する修正動議が提出されたが、少数意見により否決された見通しも報告され、原案通り可決された。
最終的に議案第96号から議案第107号、さらには議案第111号から議案第132号まで34件は全て原案通り可決される結果となった。市長はこの成果を評価し「市の発展に向けた議員の皆様のご指導に感謝している」と発言した。
今後の備前市は、伝統文化の継承や地域経済の活性化を図る継続的な施策に取り組んでいく意向を示した。田原市長は、「引き続き夢、絆、感謝を胸に市民の声を市政に反映させていく」との決意を述べた。