令和3年6月8日、備前市役所の議場にて第3回定例会が開催された。
本定例会では、施政方針演説を含む重要な議案が提案された。
市長の吉村武司氏は、施政に関する大綱を申し述べると共に、コロナ禍における市民生活の支援策について強調した。
特に、新型コロナウイルス対策として、高齢者へのワクチン接種を7月末までに完了させる方針を示した。
吉村市長は、予約に仮予約システムを導入し、スムーズな接種を行うことを目指すと述べ、
さらに自宅と医療機関を往復するタクシー代を補助する制度も導入中であると発表した。
このような市独自の取組は、コロナ禍の厳しい状況において市民の生活を支える施策として評価されている。
市長はまた、人口減少対策を重要な課題として挙げ、
子育て支援や教育の充実が定住人口を増やす鍵となるとの認識を示した。
実際、備前市の人口は国勢調査の速報値により、5年前よりも2,834人減少しており、
この進展する人口問題は克服すべき重要な課題であると言える。
次に、教育長の松畑煕一氏が就任の挨拶を行い、
教育環境における課題を指摘した。特に、教育現場の進展が社会の変化に追いついていないとの問題提起があった。
松畑氏は、全ての子供たちに質の高い教育を提供するために、
教職員の研修やICT活用を進める意向を示しながら、教育行政の責任に全力投球する覚悟を語った。
議事日程では、会期が23日間と決定され、議案としては、
令和3年度一般会計補正予算や条例改正に関する議案が上程された。これらは
a本市の財政状況と市民サービス向上を目的としており、今後の審議に期待が寄せられている。
議長の守井秀龍氏は最後に、選挙管理委員会の委員及び補充員の選挙に関する手続きについて説明した。
これにより、備前市の選挙管理委員会に必要な人材が選定され、市政の運営をサポートする体制が整った。
この日の会議は、議論の活発な進行のもと、
議事は全て終了し、次回の議案調査のために7日間の休会が決定された。
市民や議会との協力のもと、今後の施策が具体化していくことが期待される。