令和2年9月9日に開催された備前市の第7回定例会では、重要な議題が取り上げられた。特に、教育委員会委員の任命同意についての議案が注目された。市長の田原 隆雄氏は、前任者の辞任を受けて新委員を推薦する旨を説明し、議会は賛同した。さらに、デジタル同報系防災行政無線の整備工事についても論議され、14億円余りの予算が確保された。
また、一般質問として、議員からはさまざまなテーマが提起された。有害鳥獣駆除体制や新型コロナウイルスの影響について、特に経済活動の現状に関する質問が多く見受けられた。田口 豊作議員は、飲食業や宿泊業の具体的な経営状況について市長に質問し、市長はコロナ禍における影響が深刻であることを強調した。
さらに、地域の特産品に関する議論も活発だった。西上 徳一議員は特産品のブランド化とそのプロモーションの必要性を訴え、提案として具体的な成果につなげる方法を模索する重要性を述べた。市長は、多様な地域資源と連携しながら、特産品の魅力を発信する取り組みを強調した。
加えて、備前市の国際交流についても質疑があり、今後の活性化策としての海外研修制度の必要性について議論が展開された。市長は、国際交流の裾野を広げる意義を認めつつ、地域間の連携を深めることが重要だと述べた。