令和6年7月1日、備前市議会は定例会を開催し、重要な案件について討議が行われた。市長・吉村武司氏は「令和6年度備前市一般会計補正予算(第4号)」に関する内容を詳細に述べた。
この補正予算では、歳出増として新型コロナウイルスワクチン接種にかかる国からの補助金や、最近の豪雨による災害復旧費用を計上し、合計9,522万7,000円が追加される見込みで予算総額は243億2,986万円とされている。吉村市長は、これらの財源を活用して自動運転サービスを向上させる取り組みについても強調した。
今回の定例会では、吉村市長の説明後、議案第71号が委員会に付託されることが決定された。特に、議案第73号の旧アルファビゼン第Ⅱ期改修工事の請負契約締結については多くの質疑が出た。質疑に立った中西裕康議員は「施工にあたり、将来的な利用スペースについての詳細が不明瞭である」と指摘した。これに対し、産業建設部長・河井健治氏は、設計図面を含む資料を配布し説明したが、議員の理解は得られなかった。
その後、議案第74号の備前市美術館及び備前焼伝統産業会館の指定管理者の指定についても審議された。中西裕康議員は「管理者指定に際して関係者の合意が取れていないため再考すべきだ」と発言し、慎重な態度を示した。
各議案に対する討論が行われ、その結果、議案第71号は原案通り可決された。一方、議案第72号は市監査委員の選任同意に関するもので特に異論はなく、すぐに採決が行われる形になった。
継続審査の申し出もありましたが、全体として充実した議論がなされ、各委員会での審査後、できるだけ早急に市民のニーズに応じた事業へと進むことが確認された。議長の進行により、各議案は次々と採決に回されたが、特に反対意見が多かったのは、3階及び4階未使用階の契約問題。本日の定例会も無事閉会したことが報告された。