令和5年3月2日に開催された備前市の第1回定例会では、議員からの一般質問が行われ、市政に関する重要なテーマについて議論が交わされた。特に注目されたのは、ふるさと納税の返礼品に関する提案や、子供たちの育成に関連した施策、そして投票率向上の取り組みである。
まず、草加 忠弘議員がふるさと納税について質疑を行った。高齢者見守りサービスの提供を提案し、市長に協力の意義を訴え、提携している郵便局との連携を再度強化する意向を示した。また、放課後児童クラブの機能向上を求め、全国での成功事例を宛に、地域の教育環境における改善を訴えた。
次に、丸山 昭則議員が投票率について言及した。備前市においても投票率は低下しており、特に若者層へのアプローチの必要性を強調した。高校など学校内での期日前投票所設置を提案し、若年層の投票行動を促す方策を求めた。
吉村 武司市長は、草加議員の提案に対し、返礼品の再開や市特色を生かす取組への協力を明言し、さらなる寄付促進に向けた意欲を示した。 丸山議員には、投票所の設置場所についての検討を約束し、市民が投票しやすい環境を提供する考えを示した。
また、伊部南大窯周辺整備や伊部東休憩所整備事業についても説明があり、それにより地域の観光資源が活かされ、地域活性化が図られると期待が寄せられている。特に伊部南大窯周辺には観光資源の魅力を高め、訪れる人々に新たな体験を提供する計画が進められている。
これらの市政に関する討議は、地域の実情に即した施策の検討及び実行の必要性を再認識させるものであり、市民のニーズに密接に絡む内容であった。市は今後も市民参加型の行政を進め、地域に根づいた政策の推進を図っていくとみられる。