令和3年2月第1回定例会が備前市役所で開催された。
本定例会では、一般質問が行われ、議員は市長および関係部長に多様な質問をした。
まず、土器 豊議員は、田原市長に対して市政4年間の振り返りを求めた。市長は、前政権の事業継承や、行政運営の透明性を重視してきたと述べた。特に市民との対話を重視し、「絆」「夢」「感謝」をテーマに持続可能なまちづくりを進めたと強調した。
次に、同議員は国土強靱化計画について尋ねた。この計画は、激甚化する自然災害に対処するための具体的な施策や目標を示したもので、現在備前市でも策定が進んでいる。市長は、令和7年度までの目標設定があることを説明した。
また、伊部東交差点の水害対策にも言及。過去の豪雨被害を踏まえ、対策工事の必要性を訴えた。市長は、具体的な計画策定および関係機関との連携を重視しており、今後の詳細設計に着手する意向を示した。
公共交通についての質問に対しては、現行の市営バスの運行状況や改善提案が議題に上がった。とりわけ高齢者向けの交通サービスの充実が求められ、市長は市民からの要望を踏まえた改正に取り組むと述べた。
また、松林の再生に関しては、市内の子どもたちと協力した地域活性化の取り組みが検討された。地域住民が共同で進める事業の重要性が話し合われ、松割木や雑木の利用が提案された。
最後に、教育分野においては、吉永中学校の施設の充実や特色ある教育の実施が求められた。コロナ禍における子どもたちのメンタルヘルスについても懸念が示され、カウンセラーの配置や教育環境の整備が必要とされる。
今回の定例会は、市民の声を反映させる有意義な議論が行われた。市は議員の質問をもとに、今後も市民との対話を重視し、持続的な発展を目指す方針を再確認した。