令和2年12月2日に開催された備前市議会の第8回定例会では、重要な事項が話し合われた。
会議ではまず、田原 隆雄市長が提案した追加議案第131号に関し、野谷坑廃水処理場改修工事の契約締結についての説明が行なわれた。この工事は、老朽化した水処理施設の改修を目的としており、契約金は約11億8,800万円にのぼることが強調された。
次に、議員からの一般質問が実施され、特に「教育行政について」の質問に対して、星野和也議員が聞き取り合い、コロナ禍における授業の質や体制について質問を投げかけた。その中で、教育長の奥田 泰彦氏がオンライン授業の環境整備について、GIGAスクール構想に基づいた取り組みを説明し、教師のICTスキル向上に努めていることが報告された。一方で、災害時におけるオーラルケアの重要性についても問題提起され、地域の医療機関との連携が問われた。
また、川崎 輝通議員は、渚の交番事業計画について質問し、市長から事業の進捗内容が説明された。川崎議員は、地域の公共交通や医療サービスの充実が重要であると述べ、行政のさらなる取り組みを求めた。特に、休日当番医の体制や情報伝達の重要性が言及され、市の透明性を促しながら、住民を守る具体策を求める姿勢が印象的であった。
それに続き、西上 徳一議員が発表した県道備前牛窓線に関する質問は、地元の交通安全や通学路に焦点を当てていた。彼の質問への返答では、地域住民の協力と交通量調査が必要であることが認識され、改良工事の必要性が確認された。
市長内でも意見が交わされた有害鳥獣対策について、教育長と産業部長がそれぞれ田原市長の見解を受けて、地域住民の状況を考慮し、人身被害を未然に防ぐための体制整備について言及した。また、市長から防災公園の整備については、避難所としての機能を持たせる重要性が述べられ、住民に対する安全対策の強化が必須であることが再確認された。