令和3年6月17日、備前市役所で行われた第3回定例会では、各議員がさまざまなテーマについて一般質問をし、市の運営に関する課題が議論された。特に交通、教育、福祉、財政などの重要な問題が取り上げられ、議員たちからの質問に対し市長や教育長が回答した。
まず、西上徳一議員は、市道と県道の状況について取り上げた。特に、鶴海と久々井をつなぐ市道の整備が求められ、交通の安全性向上が訴えられた。市長は、新設や実施が困難な点に言及したものの、待避所の整備について協議したい意向を示した。
バス路線についても提起され、市営バスの便数が少なく、特に東鶴山地区からのアクセスが困難であることが指摘された。市長は、利用者の利便性向上に向けた協議を進めることを約束した。
その後、掛谷繁議員が教育に関する質問を行い、子ども・子育て基本条例の制定の必要性を訴えた。教育長は、条例制定の研究を進める意向を示しながら、子どもたちが未来を担うための環境づくりが必要であると指摘した。
さらに、ひなせうみラボの設置に関し、この施設が海洋教育や文化交流の拠点として地元に必要であるとの意見が交わされた。市長は、地域の特性を生かして情報発信を行う必要があると強調した。
財政問題においては、橋本逸夫議員が突っ込んだ質問を行い、企業版ふるさと納税30億円の集める計画について具体的な見通しを尋ねた。市長は、積極的に企業訪問を行い、支援を訴える考えを示した。企業版納税について、寄附の金額の目安や地域再生計画の見直しが必要であると提言された。
最後に、土器議員が安全・安心のまちづくりについて質問し、特に伊部東地区の水害対策を強調した。市長は、国家資源を用いたさまざまな対策を講じる考えを示す中、最終的には住民の避難行動を促進するための情報提供を行うと述べた。