令和5年5月1日に行われた備前市第2回臨時会では、重要な議案が多数上程された。特に、令和5年度一般会計補正予算(第2号)が焦点となり、議員たちの活発な議論が交わされた。
市長の吉村武司氏は、主な内容として、物価高騰に苦しむ低所得の子育て世代への支援措置や、備前焼ミュージアムの建替えに伴う解体工事費を挙げ、1億9,271万4,000円の補正を含む予算案を説明した。また、個人番号カード交付事務や国民健康保険税条例の改正も議題に上がり、予算の必要性を訴えた。
本議案に対し、中西裕康議員は、予算案にある備前焼ミュージアムの解体工事費用について、地域住民への説明が不十分であると指摘。議会において修正案が提出されたが、委員長裁決により否決された。それに伴い、議案は原案のとおり可決されたが、少数意見が留保される結果となった。
また、報告第3号から報告第6号までの専決処分についても承認が求められ、すべての議案が無事承認された。特に、国民健康保険税においては、課税限度額の引き上げが議論され、高齢化社会における負担の増加を懸念する声が上がった。