令和2年1月17日、備前市役所議場にて第1回臨時会が開かれ、重要な議題が審議された。
最も注目されたのは、備前市新庁舎建設に関する議案第1号である。
この議案では、既存の庁舎解体及び附属施設整備工事の請負契約の締結が提案された。
予算は寺見建設株式会社と2億2,880万円で契約される予定で、工期は決議の翌日から9月30日までの期間である。
市長の田原隆雄氏は、議案の提案理由説明において、新庁舎建設の重要性を強調し、議員たちに協力を求めた。
質疑においては、特に中西裕康議員からの談合情報に関する懸念が示された。
彼は、入札が公平に行われたのか疑問に感じ、談合の実態について厳しい調査を求めた。
高橋清隆総務部長は、談合情報に関する入札等調査委員会の設置により、調査の実施状況を説明した。
入札参加業者への詳しい調査が行われ、談合の事実は確認されなかったと述べたが、質疑の中で中西議員から再度懸念が示された。
この質疑応答を通じて、市議会の中で議員たちが解体工事の適正性と透明性について深く考慮している様子が見受けられた。
委員長報告では、議案第1号は賛成多数で可決される運びとなったが、少数意見として、談合の疑念や工事デザインに対する不安が述べられた。
議案の採決においては、最終的に原案可決となり、今回の議会では明確な結論を出したこととなる。
議長の立川茂議員は、議会の最後の予定について触れ、今後の新庁舎に関する事業や市政運営に対する期待を語った。
議会は午後2時54分に閉会し、新しい議場での審議に向けての準備が進められている。