令和5年9月22日に開催された第4回定例会では、複数の重要な議案が審議された。特に注目すべきは、北アフリカのモロッコで発生した地震に対する人道支援としての義援金を含む補正予算であった。
市長の吉村武司氏は、議案第104号を提案し、モロッコの地震被害者への支援として100万円の義援金を付計することを説明。補正予算は、歳入歳出ともに242億5,588万9,000円に設定される。この提案は予算総額に異動がないとされ、意義を持つものであるとされたが、細部には賛否が分かれる意見が寄せられた。
特に中西裕康議員は、義援金をどこに送金するのかが決まっていないことを指摘し、基準が不十分であると批判。ただの感情的な支援ではなく、計画的な支出が求められるとの見解を示した。これに対し、他議員からは人道的観点から必要性が強調され、議案は最終的に可決された。
今回の補正予算に加え、もう一つの重要な審議として、令和5年度一般会計補正予算(第8号)も挙げられた。こちらは、市が行う地震人道支援に関連するものであったが、議会内部では議論が活発に行われ、意義ある支出を求める声があがる中で、議案がすべて原案通りに可決される運びとなった。
また、その他の補正予算案についても議論が行われ、将来を見据えた施策が展開される見通しである。議会運営委員長の尾川直行議員は、議会の進行状況や議事に関する透明性が重要であると強調し、今後の方針に期待が寄せられている。