令和5年2月20日、備前市役所にて第1回定例会が開催された。
議会では、令和5年度の一般会計予算、国民健康保険事業特別会計予算、及び副市長の選任同意が主要な議題として取り上げられた。
市長の吉村武司氏は、施政方針演説において、人口減少への対応を最重要課題と位置づけ、次世代への引き継ぎを目指すと述べた。特に、若者が住み続けたいと思える魅力あるまちづくりを進めると強調。
また、予算総額は217億1,200万円で、前年度比で4.4%の増となった。
教育や子育て支援に力を入れ、具体的には給食費の免除制度やデジタル化の促進を進める考えを示した。
副市長の選任同意について、議会では多くの議員から質疑が行われた。特に、任務分担や副市長人事の意義について慎重な意見が寄せられ、即日の即決採決に対して疑問も呈された。市長は、藤田政宣氏の選任理由に行政経験の豊富さや市の進展にも寄与するとしたが、納得できる説明には至らない議員も多い様子であった。このように新たな体制への移行による市政の健全化については微妙な空気が漂っていた。
その他、議案の提出には個人情報保護に関する条例成立の発議もあり、デジタル社会を見据えた法整備も議論の対象となった。これらの議案は全て原案通り可決。
会期の決定は32日間とされ、次回の会期が期待される。議員たちは地域の声を聞き、持続可能な発展に向け努力を続ける考えを明言し、地域づくりに向けた真摯な姿勢を表明した。