令和4年11月29日、備前市役所で第5回定例会が開催された。議事では、一般会計補正予算や関連する条例の改正案が提案され、重要な課題について議論される。
市長の吉村武司氏は、令和4年度の一般会計補正予算について詳細な説明を行い、特にエネルギーや食料品の価格高騰に対する支援策を強調した。具体的には、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の増額や、子育て世帯支援金を計上することを説明した。
質疑において、中西裕康議員が県内のラスパイレス指数について指摘し、職員の給与と国家公務員との差異を懸念した。彼は、「現在の指数は97.8であり、この乖離を是正する必要がある」と述べ、適正化を求めた。これに対し、今脇典子総務部長は、今後給与改定に伴い指数が高くなる見込みであると回答した。
討論においては、議案第92号について原案賛成の意見とともに、修正動議を提出する意見も出た。議論では、備前緑陽高校への支援が重要であるとの意見も多く挙げられたが、一方で慌てて実施する必要はないとの意見もあり、成立の是非が問われた。
最終的に、議案第92号は原案通り可決された。しかし請願第3号に関しては、全てのケア労働者の大幅賃上げを求める意見書提出が不採択となった。反対意見では、現状での引き上げが不適切との指摘があったが、中西議員は「エッセンシャルワーカーの処遇改善が必要だ」と訴え続けた。
この定例会では、議会の透明性と市民生活向上が重要視され、今後も市の財政運営や施策についての議論が期待される。