令和5年9月6日に行われた第4回定例会では、様々な重要な議題が討論された。
市長の吉村武司氏は、主に備前焼まつりや地域経済の活性化、さらには市の施策の効果的な広報について発言をした。
まず、備前焼まつりについては、昨年はコロナ禍の影響で制限されていたが、今年は通常通りの開催が期待されている。吉村市長はこの祭りを地元のイベントとして盛り上げるため、飲食関係者を一堂に集める「備前まるごとマルシェ」の開催を検討していると述べた。また、地元団体のステージイベントの充実を図る方針も示した。
地域経済の好循環に関する議論では、備前市が展開する電子地域ポイントの利用促進に加え、市の施策や事業に地元企業を積極的に巻き込む方針が確認された。市長は、職員が地域の店舗を利用することで市内でのお金の流れを促進し、営業実績を上げることを強調した。
歩道及び通学路の整備についても重要視されており、国道に歩行者道や自転車道を設置するよう岡山県に要望をしていると明らかにした。また、市道伊里118号線では、通学路における安全対策として防護柵の設置を好ましいとし、岡山県との協議を進めていることを発表した。
さらに、備前焼等日本遺産のPR活動の一環として、地域内外での広報活動の強化や、地元市民の参加を促す施策も重要視されている。市長は、備前市の魅力を広く発信するため、国際文化イベントやブログ、SNSなど、様々な手段で情報を発信する必要性を訴えた。
最後に、クーラーの設置状況については、夏季の熱中症対策として助成事業を行い、現在までに163件の申請があったと報告した。この取り組みは、大きな助けとなっており、今後は冬季の寒さ対策についても検討すると述べた。
総じて、今年の定例会では、地域活性化や市民の生活向上に向けた前向きな施策が数多く議論され、参加した議員の積極的な意見交換が見受けられた。このような取り組みが、備前市のさらなる発展につながることが期待されている。