令和5年6月5日、備前市役所で第3回定例会が開催された。会期は26日間と決定され、市長の吉村武司氏は、補正予算を含む8議案を提案した。特に、生活環境と太陽光発電に関する条例改正や、スケートボード場設置条例の制定が焦点となった。
今回の定例会では、特にスケートボード場設置についての議論が注目された。文化スポーツ部長の森優氏は、"市民にスケートボード等を楽しむ場を提供することを目的とする"と述べ、新しいスポーツ施設の利用可能日を6月18日からとする意向を示した。これには、必要な駐車スペースの表示に時間を要するため、開放時期が設定された背景がある。
市長はまた、備前市がSDGs未来都市に選定されたことを報告した。この選定により、生活支援策として緊急の補助金が計上されている。特に、物価高騰に対する具体的な支援策も提案されており、1世帯当たり3万円の支援が予定されている。政策の推進に向けて、議員各位の協力を求めている。
教育に関する議論では、教育委員会の委員任命について質疑応答が行われた。中西裕康議員は教育委員会委員の識見について具体的な説明を求め、教育振興部長の石原史章氏は法律に則り問題がないと回答した。また、処遇や年齢、性別の偏りについても配慮することが強調された。市内の教育環境の整備が求められる中、建設的な意見が交わされた。
議案についての討論では、議案第67号の農業委員会の任命同意、議案第68号の教育委員会委員の任命同意がそれぞれ可決された。特に、農業委員会の任命にあたっては、農業振興の重要性が再確認された。
定例会の終わりに、吉村市長は継続的な市民の参加を促し、市の活動への理解と支持を呼びかけた。これらの議論と採決を経て、備前市の議会は様々な課題に正面から挑む姿勢を示した。