備前市役所で開催された令和6年2月第1回定例会では、一般質問が行われ、多くの重要な問題が議論された。特に、子どもを応援する施策や防災対策、外国人との共生が話題となった。特に注目されたのは、プロ野球選手山本由伸選手を応援する提案に関する議論である。
2番の丸山昭則議員が提起した山本選手への応援事業について、吉村市長は、地域の活性化と次世代育成の観点から重要な施策であると述べており、特に若者たちに自らの夢を追うための機会を与える企画であると強調した。この支援内容やお金に余裕のない家庭への影響についても尋ねられ、経済的な不平等を解消するための方策を検討しているとも言及された。
また、松本仁議員からは、導入予定の電子黒板に関する意見が述べられ、代替として、オンラインホワイトボードが提案された。これによってコスト削減の可能性があるとし、教育現場への影響について関心が寄せられた。一方で、市長は電子黒板の機能が教室での学びにおいて非常に有用であることを訴えており、今後も両者についての検討が行われる見込みである。
防災に関する問題も重要だ。中西裕康議員が能登半島地震の影響を受けて、備えの重要性を指摘し、特に水道や下水道の耐震化率についてデータを元にした質問を行った。その中で、耐震化の進捗状況や具体的な計画の見直しが必要であるとの認識が示された。
さらに、がん患者の外見ケアに関しても補助制度の導入が求められており、市長は岡山県の動きに合わせた取組を行う考えを示した。これにより、市民への支援が実現する可能性が高まっている。
この定例会では、政策の透明性や市民への参加を促す議論が交わされ、今後の備前市の施策に大きな影響を与えることが期待されている。