令和3年2月第1回定例会が備前市役所議場で開催され、市民生活や教育行政、コロナ禍への対応など多岐にわたる議題が話し合われた。
特に注目を集めたのは、新型コロナウイルス感染症対策の進捗である。市長の田原隆雄氏は、ワクチン接種が医療機関ごとの個別接種を基本に進められることを述べ、市立医院や他の医療機関と連携した接種体制の確立を強調した。接種券と予診票を受理した後、各医療機関へ予約が必要であり、一定の手続きが求められることが説明された。
また、教育行政においても、星野和也議員から教育行政についての質問があり、特に中学校の統廃合やGIGAスクール構想が話題に上った。田原教育部長は、GIGAスクール構想の進捗を報告し、タブレット端末の普及に向けた部署間の協力を強調した。加えて、コロナ禍における教育現場での対策と新たな防災体制の構築も重要なテーマとなった。
さらに、公共施設等総合管理計画については、行政側が示すべき進行状況を詳細に説明し、各施設の状況把握が進められていることが報告された。これに対し、星野議員は今後の公表についての具体的なスケジュールを求め、明確な答えを期待した。個別施設計画の取り組み全体については、強化が必要だとの意見が寄せられ、議論が続けられた。
移住と定住に関する議論も行われ、市ではお試し住宅の貸出状況や地域の連携を深める取り組みが求められた。
防潮堤の工事に関して、田口豊作議員は進捗状況とさらなる整備が必要であると強調し、関係自治体と連携した迅速な対応も求めた。特に海岸地帯は防潮堤の重要な設置場所として認識され、早期の施工が要求される。
市の公共交通機関について、市バスの運行時間の見直しや、スワ回りの便の増便要望も挙がった。市民のニーズに応えるため、利用状況の分析と運行方針の見直しが急務とされる。
このように、多岐にわたる論点に基づき、各議員からの質問に対する市の姿勢や対応が示された。行政は市民生活を支えるため、今後も迅速かつ柔軟な対応が求められる。