令和3年12月8日、浅口市議会における第7回定例会が開かれた。この日の主要な話題は、さまざまな議案や市政の対応に関する議論であった。
まず、都市計画道路川手鴻之巣線の着工について、伊澤誠議員はその重要性を強調した。国道2号線と鴨方インターチェンジを結ぶこのルートは、都市間連絡軸として地域の発展に寄与するとされる。産業建設部長の井上聡氏は、国道2号より北側の整備について、岡山県への要望を続けていると回答した。しかし、具体的な計画や着手時期は未定であるとのことだ。
伊澤議員は、ここ数年の進展の欠如について懸念を表明し、現在の道路整備が市の未来に与える影響についても触れた。市長の栗山康彦氏は、この道が将来的に市発展のために必要なものである点を認識しているとし、県への強い要望を続ける旨を述べた。
次に、消防団員の処遇改善についての議論が展開された。国家の指導に基づき、団員報酬の見直しが進められ、処遇改善が図られる見込みであると企画財政部長の徳田政太郎氏は説明した。一方で、団員数が減少する中、若年層の新入団員確保が課題であり、広報活動の見直しも提案された。
市長は、消防団員の処遇改善が団員確保につながるとする見解を示し、施行時期を留意することが必要だと述べた。加えて、消防団の活動を促進するため、市民への周知や広報活動の強化も求められた。
さらには、健康福祉部からは、新型コロナウイルスに関する感染症対策も報告され、3回目のワクチン接種に向けた体制構築が進められるとした。市民、特に教育現場において、オンライン学習の準備が進むため、安心安全な対策が期待される。
最後に、令和3年度一般会計補正予算(第8号)の議案も審議され、特別給付金事業のための予算増額が承認された。これにより、新型コロナウイルスの影響を受ける家庭支援が強化される。市長は、子育て支援など幅広い施策を通じて、地域の活性化を図ると力強く発言した。