令和5年第4回浅口市議会定例会が、12月5日に市役所議場で開会された。
出席議員は15名で、会議が適切に進行する環境が整っていることが確認された。初日の議題には、会議録署名議員の指名や会期の決定、さらには副議長の選挙などが含まれた。特に、副議長選挙では、山下周吾議員が最多得票を得て、副議長に当選した。山下議員は当選挨拶で、「より良い議会をつくるため、尽力してまいります」と述べた。
議会運営に関する重要な議題として、岡山県西部環境整備施設組合や西南水道企業団議会の議員の補欠選挙が行われ、斎藤貴士議員および藤澤健議員がそれぞれ選任された。議長は「出席議員数が合意に達したことは好ましい状況です」と確認した。
また、報告では、各常任委員会が実施した調査結果や、避難所の現状や課題についても議論された。総務文教常任委員会の藤井立子委員長は、保育園と学校との連絡システムについて説明を行い、出欠確認の体制が整備されつつあることを強調した。加藤淳二議員は水道事業会計の決算について強い関心を示し、債務返済の必要性について質した。このやり取りに対し、上下水道部長の山本青司氏は「繰上償還には補償金が必要であり、慎重に行うべき」と述べ、透明性のある議論を進める姿勢を見せた。
今定例会では、令和4年度の各種決算に関する議案が討論となり、議員たちはその重要性を理解して慎重な採決を行った。
特に、認定第9号の水道事業会計未処理欠損金の処理については、企業の利息負担を軽減する施策が提案され、引き続き大きな関心が寄せられた。
さらに、今回の議会に提出された条例案では、廃棄物処理手数料や特別職の職員給与の改正案が含まれ、必要な審議が行われる予定だ。市長の栗山康彦氏は、市政推進に向けて市民の協力の重要性を訴えた。年末に向け、さらなる議論と調整が求められる。