令和4年12月13日に開催された浅口市議会第6回定例会において、有害鳥獣や地域猫活動、新型コロナ対策、空き家および都市計画に関する質問が議論された。
まず、沖原有美議員が有害鳥獣被害対策を取り上げ、特にイノシシによる農作物等への被害について質問した。市の捕獲実績に基づき、令和元年度には578頭、令和2年度には434頭の捕獲が確認されていると、倉田裕史産業建設部長が説明した。被害実態調査への取り組みについても聞かれ、倉田部長は「市のホームページで捕獲頭数を公開している」と述べた。
次に地域猫活動についても質疑が行われた。沖原議員は市内の地域猫の状況を尋ね、今後活動が広がる必要性があると指摘し、市は県動物愛護センターを通じて活動支援を続ける方針を示した。
新型コロナウイルスに関しては、感染状況とワクチン接種率について説明があり、県より高い接種率の情報が共有された。富田直弘健康福祉部長は「感染予防と社会経済活動の両立」を推進する意向を表明した。
さらに、空き家対策について石井由紀子議員が質問。調査の進捗や市民との対話が必要であるとの見解が相次いだ。同時に、金光の工業団地整備計画についても質疑があり、倉田部長は「コロナの影響で進捗が滞っている」と説明。地権者との協議が続いているが、今後の方向性については検討中であるとした。
道路事情については、特に国道2号線南部の渋滞問題が指摘され、「バイパス開通による渋滞緩和が期待される」との見解が示された。また、県道60号線に関しては事故予防の観点から、地域の実情に応じた対策を講じていく考えを示した。
景観形成においては、市が管理する公共施設の整備状況が問われ、定期的なパトロールや不法投棄対策が行われていると説明された。特に、地域資源としての観光地の整備が重要であるとの意見には賛同を得ていた。