令和6年6月11日、浅口市議会は第4回定例会を開いた。
議題の中心は、レモン栽培や学校給食の無償化など、地域の重要な課題に関する一般質問である。
まず、斎藤貴士議員が畑地かんがい施設を利用したレモン栽培について質問を投げかけた。倉田裕史産業建設部長は、寄島地区のレモン栽培が50年前に始まり、近年では収穫量が約4万個、4800キログラムに達する見込みと述べた。これにより、耕作放棄地の解消や特産品化への期待が寄せられる。
次に、寄島中学校跡地の利活用に関する話題が上がった。竹本好之理事は、プロポーザル方式で一般社団法人ファジアーノ岡山スポーツクラブが優先交渉権者に選定されたと報告。新施設には人工芝グラウンドや多目的広場が含まれ、地域振興への期待が高まっている。
その後は、不登校に関する現状報告が行われた。難波勝敏教育次長は、浅口市における不登校児童の増加傾向を指摘し、支援体制の強化が必要であると強調した。また、補聴器購入の補助制度に関する質問においても、国に要望していく考えを示した。
加えて、沖原有美議員が給食費の無償化についての質問をした。令和5年度からの第3子以降の給食費半額免除についてはおおむね好評であるが、物価高騰の現状に対してさらなる支援を求める声も上がっている。