令和3年第1回浅口市議会定例会が3月11日に開催された。
この日は、初日として多くの議案が議論され、特に「浅口市動物と共生できる社会の実現の推進に関する条例」が注目を集めた。議案に対し、桑野 和夫議員が反対の立場で意見を述べ、「この条例の目的は理解できるが、具体的なルールが不明確」と指摘した。さらに、「市民の間で監視と密告が始まることが懸念される」と強調した。
一方、民生常任委員会の山下 周吾委員長は、同条例の設立を支持し、条例に対する市民の理解促進が必要との考えを示した。また、他の議案も次々と可決され、議案第25号の令和3年度一般会計予算も承認された。予算の主な支出項目には出産支援金給付事業が盛り込まれており、その総額は約20億円である。
財政特別委員会では、浅口黒ニンニク研究会に関する報告も行われ、課題が多く存在する事業の実態が審議された。この中で、香取 良勝議員は、「違法行為があった場合、全額返還すべき」と訴え、責任の所在についても言及した。
その他、道路に関する議案や補正予算の審査も行われ、多くの議案が可決された。特筆すべきは、市道の認定、変更、廃止に関する動議も承認され、今後の市のインフラ整備に向けた動きが期待される。