令和元年第4回浅口市議会定例会が開会し、議事が進行した。
市長の栗山康彦氏は、台風や大雨による災害からの復興と防災の重要性を強調し、地域のきずなを深めることが防災に不可欠と訴えた。市長は、防災訓練を含む様々な取り組みを進めている。
さらに、浅口市ではこれまでに34カ所の指定避難所でのテレビ配線工事を実施したと報告。市民が必要な情報を得られる体制を整えたことで、避難行動の促進が期待されている。また、自主防災組織には、テレビ敷設などに必要な費用を市が助成する方針である。
次に交通事故を減少させるため、急発進防止装置の設置を進める施策も提案され、予算が組まれることが確認された。これは高齢者を中心とした事故の予防策であり、市民の安全に寄与することが目的である。
特に近年増加する高齢者を対象とした特殊詐欺に対しても対策が講じられることが報告された。この取り組みでは、特殊詐欺を防止するための機能を備えた電話機の購入に対する補助が行われる。市長は、この制度導入により高齢者がより安心して暮らせるようになると話した。
また、市は地域の観光資源を活用して新たなビジネス展開を図る方針も示した。国立天文台の施設を活用したイベントを立ち上げ、多くの観光客を受け入れるための取り組みが行われている。天文の観測や市の特産品を味わえるツアーによって、地域経済の活性化が図られている。
今後も市は再編した都市計画区域において、環境の整備及び地域の活性化に向けた取り組みを進め、快適な住環境を提供することを目的としている。市長は、住民のニーズに応える施策を展開し、快適な生活空間の実現に努めると述べた。