令和4年第3回浅口市議会定例会が開かれ、市長の栗山康彦氏が今後の市政運営方針について述べた。市長は、少子高齢化や自然災害への対応、さらには新型コロナウイルス感染症の影響を克服するための施策を強調した。特に、持続可能な社会を目指し、行財政改革や市政サービスのデジタル化を進める方針を示し、企業誘致を通じた自主財源の確保が重要であるとした。
市長はまた、「笑顔の見える浅口市」をテーマに、安心して子供を産み育てられる環境を整備するため、様々な子育て施策に取り組む意向を示した。具体的には、子ども医療費の無料化や放課後児童クラブ整備の補正予算案を提案し、子育て支援を一層進める考えを述べた。
加藤淳二議員からのデジタル行政に関する質問に対し、市長は即時の行政デジタル化を図り、利便性の向上を目指すとするデジタル戦略課の設置を説明した。更に、27の手続きがオンライン申請可能になる予定であると述べ、国の基準に基づいた業務のデジタル化や効率化に向けた具体的なスケジュールを明言した。
さらに、照明のLED化についての質問では、石田康雄企画財政部長が、LED化による省エネの効果を強調しつつも初期投資の必要性を指摘しつつ、漁業や市民生活に与える便益を考慮しつつ、今後の導入計画を明確化する必要性を認めた。
一方、災害対策に関して、最近の異常気象を受けた備えについても言及され、市の職員が実施した防災訓練を通じて、迅速な情報収集と市民への伝達が重要であるとの認識が示された。今後も防災行政無線や地域の自主防災組織との連携を強化し、市民の安全を守るための体制を整えていく方針が確認された。
また、加藤議員の質問に対する返答として、学校給食の助成に関する政策も提起された。物価高騰を受けて公費による支援を検討していることが説明され、今後の具体的な助成案についても期待が寄せられた。