令和3年第3回浅口市議会定例会が5月25日に開催された。
会期は6月10日までの17日間と決定された。この議会では、様々な議案や報告が上程され、特に注目されたのが「陳情第11号」の採択である。
この陳情は、「浅口市の補助金・交付金の交付ルールとそれぞれの補助金等の公表を求める」という内容であり、結果的に採択された。総務文教常任委員会の中西美治委員長は、「慎重に審査した結果、願意が適当であるため採択することに決定した」と報告した。
また、民生常任委員会の山下周吾委員長によると、新型コロナウイルスワクチン接種事業についての説明があった。彼は、接種開始に向けたスケジュールや接種体制について詳細に述べ、「交通手段の確保が難しい高齢者には、タクシー代の助成も行う」と明言した。
議会内では質疑応答が活発に行われ、香取良勝議員は「電話での対応に混乱があった」と指摘した。山下委員長は「電話がつながらない状況が全国的にあった」としつつも、今後の改善策を模索すると述べた。
このように、新型コロナウイルスに関する状況や市民の声が反映される形で、議会は進行していく。
さらに、農業委員会委員の任命に関する議案も数多く提出された。市長の栗山康彦は、農業委員の任期満了に伴い新たな委員を任命する旨を説明した。議案第42号では、農業委員会の委員の4分の1を認定農業者とすることに同意が求められ、香取議員からは、任命した委員について市長の認識を問う場面も見られた。市長は、全ての委員がすばらしい方であると答えた。
議案第43号、心身障害者医療費給付条例の一部改正も上程され、副市長の松田勝久が事情を説明した。この改正は、受給者の負担を見直し、より良い制度の運用を目指すものとされている。
一方、景気に関連する議案や予算の補正も同様に重視されており、議案第44号では、新型コロナウイルス感染症対策としての増額補正が求められている。これにより、予算総額が145億6,247万2,000円に増加することが見込まれる。