令和4年第6回浅口市議会定例会が12月14日に開幕した。
初日は一般質問の時間が設けられ、多くの議員が市の運営や生活環境について意見を述べた。特に目を引いたのは、鴨方駅構内の雨漏り問題だ。
早苗ネネ議員は、雨漏りの応急処置が行われたことを触れ、今後の見通しに関して質問した。これに対し、倉田裕史産業建設部長は、「原因を特定し次第、しっかりとした対策を検討します」と答えた。この雨漏りは、利用者にとって危険な状況を引き起こしており、早急な対応が求められている。
次に議論を呼んだのは、出産や子育てを支援する施策についてだ。市長の栗山康彦氏は、「妊娠時から出産、子育てまで一貫した相談支援を充実させます」と述べた。議案第77号として提案されたこの支持策は、出産・子育て応援給付金を支給するもので、154億を超える補正予算が計上された。この春の子育て家庭への支援策が期待される。
また、帯状疱疹ワクチン接種事業についても質問が挙がった。佐藤正人議員は、ワクチン助成制度の導入について市に求めており、富田直弘健康福祉部長は「今のところ浅口市ぐらいでの単独事業は考えていない」と述べつつ国の動向を観察する姿勢を見せた。加えて、高齢者の交通手段の確保に関しては、井上邦男議員からもタクシー券の配布要望があり、福祉部長は既存のたくさんの交通手段を強調した。
最後に、JRの無人化問題についても意見交換が行われた。無人駅の増加が障害者の移動に影響を及ぼしていることが指摘され、障害者手帳を基にした割引切符の購入方法改善が求められた。市長は、「今後も改善策をJRや県に要望してまいります」と応じた。
市議会は、住民の安全と快適な生活のための施策に注力し続ける意義を再確認する機会となった。今後の進展が期待されている。