令和2年9月1日に行われた浅口市議会では、さまざまな重要課題が提起された。
議題の一つ、水道事業の広域化について大西 恒夫議員が質問を投げかけた。水道事業の広域化に向けての進捗状況を尋ねると、山本青司上下水道部長は、人口減少の影響で水道を取り巻く環境が変化していることを認識し、広域化の必要性を強調した。そのうえで、具体的な交渉のロードマップの策定は現段階では難しいと述べた。
また、地域づくり自由枠交付金制度についても触れられた。大西議員は、この制度が金光町にのみ適用され、他の地域にはない点を指摘し、行政の公平性について議論を求めた。徳田政太郎企画財政部長は、合併前に金光町で運用されていた制度を引き継いだもので、他の地域にも均等に適用すべきだとの意見に理解を示した。
続いて、今年の浅口市戦没者追悼式の中止に関する議論が行われた。新型コロナウイルスの影響で、高齢者が多く参加する中止に対して遺族連合会や社会福祉協議会が意見を出し合った経緯が紹介され、栗山康彦市長もその判断を支持した。市民の皆様には、戦争の傷跡を忘れずにいることが大切であると表現された。
交通安全対策では、石井由紀子議員が夕暮れ時の交通事故の増加について質問。徳田企画財政部長は、反射材の着用を促進する方針を述べ、啓発活動に取り組む姿勢を示した。特に、夜間の事故対策としての様々な施策を計画中であることが伝えられた。
最後に、豪雨による河川の氾濫防止対策も議論された。産業建設部長の説明によると、強制排水施設は市内に20か所設置されており、高さや機能についても問題ないことが確認された。しかし、昨今の豪雨に備えては、より徹底した準備が必要であるとの認識が示された。市長も市民に対し、避難の重要性を強調し、地域防災意識の向上が求められる。
このように、浅口市議会で議論された内容は、市民の生活や安全に直結する重要なテーマが多く、市の施策への関心が高まることが期待される。今後もこれらの課題に対して積極的な対応が求められるだろう。