令和2年第3回浅口市議会臨時会が、5月11日に市役所で開催された。
議会では、重要な議案や報告が審議され、その中でも特に新型コロナウイルス関連の補正予算が焦点となった。
議案第36号として提出された「令和2年度浅口市一般会計補正予算(第3号)」は、緊急経済対策としての特別定額給付金や子育て世帯への臨時特別給付金を含むものであると市長の栗山康彦氏が説明した。特別定額給付金は市民一人当たり10万円が支給され、総額35億5,512万7,000円の増額が必要とのことで、議会の承認を受ける必要があった。
質疑応答の中、香取良勝議員は、給付金の迅速な支給を求めた。市長は、オンライン申請と郵送申請による受け付けを開始し、給付金の振込は今月下旬から行うと述べた。また、受け付け期限が8月19日までであることも案内された。
議案については、委員会付託を省略し、賛成者が多数起立したことにより原案通り可決された。さらに令和元年度の水道事業会計予算繰越計算書についても報告が行われた。工事の工期変更に伴う繰越額691万円が報告され、香取議員より不満の声が上がった。
一方、長期継続契約の締結状況についても報告があり、新たに庁舎内のネットワーク機器の賃貸借契約が締結されたことが確認された。議会はこれをもって全ての案件を終了し、午後に閉会となった。この臨時会を通じて、新型コロナウイルスに対する市の支援の方針が示され、今後の動向が注目される。